焼酎蔵がウイスキーをつくる理由
なぜ伝統のさつま焼酎を手掛けてきた酒蔵が、ウイスキーづくりに取り組む必要があるのか。そう疑問をいだく方もいるでしょう。 一つは、小牧蒸溜所の母体となる小牧醸造に、革新を起こし、常に前進していく気質があるからです。歴史を紐解くと、すぐ脇を流れる川内川の氾濫で蔵が流され、大事に育てた蒸溜酒や大切な酒づくりの道具を失ってしまったことが何度もあります。そんなときも、ひとつ先にある世界を目指すことで、大切な仲間や地域の方々の協力を仰ぎながら、その都度再建を試み、現在に至ります。 パンデミックによって、私たちの酒づくりも一度は低迷しましたが、解放されたいまこそ新しいものにトライする好機だと捉えています。ま